入れ歯も、ご自身の歯と同じように、食べかすや歯垢が溜まります毎日欠かさずお手入れを行い、入れ歯を清潔に保ちましょう。
本記事では 入れ歯を正しく使用するための取り扱い方法やお手入れについて詳しく解説します。
入れ歯の正しい取り扱い方法

入れ歯は丁寧に扱う
一言で入れ歯と言っても、総入れ歯、部分入れ歯、金属床、ノンクラスプデンチャーなど、材質や形状によって様々な種類があります。
どの入れ歯も、患者様お一人おひとりのお口の状態に合わせて作製されています。
入れ歯はしっかりお口の中におさめて、適合したのを確認してから使用する
たとえ慣れたとしても、お口の中で舌を使って入れ歯を無理に装着しようとしたり、きちんと適合していない状態で噛んでしまったりすると、入れ歯が割れたり変形したりする原因になります。
ご自宅や外出先で入れ歯を外した際には、必ず専用のケースに保管する
大切な入れ歯を紛失しないために、外したら専用ケースに入れる習慣をつけましょう。また、ティッシュなどに包んで置いておくと、ご自身やご家族が誤ってゴミとして処分してしまう可能性もありますので、十分にご注意ください。
食べ物の種類や大きさに注意する
精度の高い入れ歯は、お口への馴染みが良く、快適に食事を楽しめます。装着時の違和感が少なく、まるで自分の歯のように使えると感じる方もいます。
快適な入れ歯をご提供できていることは光栄ですが、過信して無理な使い方をすると、入れ歯の寿命を縮めることになりかねません。大きな食べ物は無理に口にせず、できるだけ一口サイズに切ってからお召し上がりください。部分入れ歯は、支えとなる金具が変形してしまうと、すぐに使用できなくなることがあります。
入れ歯の正しいお手入れ方法

毎食後と就寝前、それぞれのタイミングで行う、正しい入れ歯のお手入れについてご説明いたします。
毎食後のお手入れ方法
食事が済んだら、毎回入れ歯のお手入れを行いましょう。
お手入れの方法は、以下の通りです。
1.洗面器に水を張る
2.入れ歯を外す
3.流水にさらし、義歯用ブラシでやさしく磨く
万が一の落下による入れ歯の損傷を防ぐために、あらかじめ洗面器に水を張っておくことをおすすめします。力を入れ過ぎて入れ歯を磨くと、装着したときに違和感を覚えたり、思わぬ破損につながったりすることがあります。入れ歯の表面を傷つけないように、義歯ブラシで優しくブラッシングしましょう。
就寝前のお手入れ方法
就寝前には、義歯洗浄剤を使って、しっかりと浸け置き洗いを行いましょう。
お手入れの方法は、以下の通りです。
1.洗面器に水を張る
2.入れ歯を外す
3.流水にさらし、義歯用ブラシでやさしく磨く
4.入れ歯洗浄剤を入れた水に浸け置きする
入れ歯のお手入れはブラッシングだけでは不十分です入れ歯をより衛生的に保ち、お口の健康を守るために、1日に一度は義歯洗浄剤による浸け置き洗いを取り入れましょう。浸け置きが終わったら、再度、水を張った洗面器の上で、義歯ブラシを使って丁寧に洗い流してください。
入れ歯取扱いの注意点

入れ歯のお手入れを行うときは、注意しなければならないことがあります。間違ったお手入れは、入れ歯の形が変わったり、破損の原因になったりします。
入れ歯のお手入れを行うときの注意点は、以下のとおりです。
熱湯を使用しない
高温のお湯は入れ歯の変形につながりますので、お手入れの際は使用しないでください。入れ歯を洗浄する際は、水を使用してください。
歯みがき粉を使用しない
入れ歯のお手入れに、通常の歯磨き粉は使用しないでください。ふだん歯を磨くときに使用する歯みがき粉は、歯に付着した汚れを落とすために作られたものです。
一般的な歯磨き粉には研磨剤が含まれているため、入れ歯を洗うと表面に傷がつく可能性があります。入れ歯を傷つけないように、専用の歯磨き粉をご使用ください。
毛が硬い歯ブラシは使用しない
入れ歯のお手入れを行う際、毛が硬い歯ブラシを使用してはいけません。硬い歯ブラシを使うと、入れ歯に過度な力が加わり、削れてしまうことがあります。入れ歯を洗うときは入れ歯専用のブラシを使用しましょう。
漂白剤に浸ける
長期間の使用による入れ歯の着色汚れが気になる場合でも、漂白剤のご使用はお控えください。漂白剤に浸けると入れ歯にダメージを与える可能性があります。
入れ歯洗浄剤に長期間浸ける
入れ歯洗浄剤を使用する際は、使用方法を守ることが大切です。浸け置き時間を長くしても、洗浄効果はそれほど変わりません長時間浸け置きは、洗浄剤内の細菌増殖を招く恐れがあります。洗浄剤の種類ごとに適切な浸け置き時間がありますので、使用方法を必ず確認しましょう。
まとめ

入れ歯を長持ちさせ、安心してお使いいただくためには、日々の丁寧なケアが何よりも大切です。入れ歯の手入れを怠るとさまざまな問題が生じる可能性があります。
「歯磨き粉で磨くこと」や「入れ歯洗浄剤に長時間浸け置きすること」などは、誤ったお手入れ方法としてよく見られますので注意が必要です。この機会に正しいお手入れを身につけ、いつまでも清潔感のあるお口で過ごしましょう。
前橋市で入れ歯にお悩みの方は、大谷歯科医院までお気軽にご相談ください。